鎌倉時代と室町時代の文化の違いについて

鎌倉時代は鎌倉文化として後世の世に残る様々な文化が誕生します。

室町時代の文化と比較するとどのような違いがあったのでしょうか。

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鎌倉時代の文化の特徴は?

鎌倉時代といえば、それまでの貴族中心の政治を行っていた時代から一変して武士を中心に政治を行うようになった武家政権となります。

封建制度の始まりや武士の初めての法律とされる御成敗式目の制定、二度に渡る元の襲来など様々な出来事が起こった中で、文化においても鎌倉時代独自に発展を遂げることになります。

鎌倉時代は中国の宋の文化の影響も大きかっただけでなく武士のように質素でありながら、たくましく力強い文化に加えて優雅できらびやかな公家文化が融合し、全く新しい文化が生まれたとされており、鎌倉文化として後世の世にも大きく影響を与えることとなります。

また、仏教においても貴族中心ではなく武士や庶民にも広く浸透し、読み書きができない庶民にも分かりやすい多くの仏教宗派が誕生しました。

室町時代の文化はどんなものだった?

今度は鎌倉時代の後の時代である室町文化の特徴について考えてみましょう。

鎌倉時代の末期の混乱を経て、平穏を迎えつつ始まった室町時代ですがその時代の文化の特徴としては、北山に金閣を建てた足利義満による北山文化と、東山に銀閣を建てた足利義政による東山文化の2つの文化が存在したことです。

室町幕府は京都に置かれ、代々の将軍が文化の奨励を行ったことで非常に発展したとされています。

室町時代を代表する建築様式としては、鎌倉時代の武家造りから発展した書院造であり墨絵と茶の湯が発達し落ち着いた文化でもありました。

鎌倉時代と室町時代の文化の違いは?

では、鎌倉時代と室町時代の文化の違いはどんな部分で違いがあったのでしょうか。

鎌倉時代は宋との交流が深かったことから影響が大きかったのに対し、室町時代は宋ではなく明の影響を色濃く受けていたとされています。

加えて、鎌倉時代は鎌倉に幕府が置かれましたが、室町時代は朝廷のあった京都に幕府を置いたことから京都の古い文化の影響を受けて新たな発展を遂げたのも鎌倉時代と室町時代の文化の違いと言えます。

その他の違いとしては、鎌倉文化が武家文化と公家文化の融合、そして宋の影響を色濃く受けたのに対し、室町時代は北山文化と東山文化という代表する二つの文化が存在したことも違いと言えるでしょう。

ちなみに、共通点としては鎌倉時代も室町時代も禅宗の影響が大きかったことが共通点と言えます。

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