日本史における鎌倉時代の文化の特徴は?

日本史において鎌倉時代の文化は鎌倉文化と呼ばれ後世の世にも影響を及ぼすことになります。

また、鎌倉時代の文化の特徴について考えてみましょう。

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特徴的な鎌倉時代の文化

鎌倉時代の文化は鎌倉文化と呼ばれ、日本史の中でも特徴的な文化の一つとされています。

それまで、様々な日本の文化はあくまで貴族などの身分の高い人のものだけであり、またその中でしか広がりを見せませんでした。

しかし、鎌倉時代となり天皇や貴族に変わって武士が中心となる政治を行うようになると、その影響は政治だけでなく文化にも大きく変化をもたらすようになるのです。

武士のように力強くたくましい、それでいて質素で無駄がない文化が広がり後に鎌倉文化として後世の世にも残っていくようになるのです。

宋の文化の影響

鎌倉時代の中国の宋から伝わったものも影響し、建築や彫刻などにも表れています。

奈良にある東大寺は、源平合戦の際に平氏によって焼き討ちに合い焼失したとされていたのですが、鎌倉時代のトップである源頼朝は幕府の権力を示すことも目的として、宋の建築を取り入れて再建することになります。

特に、東大寺南大門は平安時代の末期に伝わったとされる宋の建築様式である大仏様で建てられたとされており、その他にも様々な建築様式が宋の影響を受けて生まれています。

彫刻においても、荒々しくも写実的な運慶・快慶の作品である金剛力士像、阿形像と吽形像は非常に有名な作品です。

また、宋で禅宗を学びその禅宗と共に栄西上人が持ち帰ったとされるお茶も、その後の室町時代に至るまで影響を及ぼすほど日本史の中では重要な存在となっています。

今日の茶の湯や和菓子、おやつなどがあるのも奈良時代や平安時代を経て、この鎌倉時代から本格的に始動し発展していくようになるのです。

仏教の変化、数多くの宗派の誕生

日本史における鎌倉時代の文化の特徴として、欠かせないのが仏教文化と言えます。

鎌倉時代以前の平安時代まで、仏教も貴族などの身分の高い人の間では広まっていたものの武士や庶民の間では全く無関心だったとされています。

それを、読み書きができない庶民でもわかりやすく信仰できるようになったのが鎌倉時代に誕生した宗派です。

南無阿弥陀仏の念仏を唱えれば極楽浄土に行けるという教えを説いた浄土宗や浄土真宗は、生活に苦しく生きることさえままならない庶民の間でも非常に広まり、浸透していったとされています。

加えて、宋から伝わった座禅を組むことで精神の鍛練をする禅宗も説かれるようになりましたが、生きることさえ精いっぱいの暮らしをしている庶民の間ではあまり浸透しなかったようです。

このように、日本史においても鎌倉時代の文化は後の世に大きく影響を及ぼす特徴的な文化が多かったとされています。

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