日本人は鎌倉時代、どんな生活や暮らしだった?

日本人の生活や暮らしは鎌倉時代どんなものだったのでしょうか。

今とはかなり異なると言えますが、どんなものを食べてどんな生活をしていたのか考えてみましょう。

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武士の生活や暮らしは?

鎌倉時代の日本人の生活や暮らしは今とどの程度違うのでしょうか。

鎌倉時代は、それまで中心となっていた貴族に代わって武士が中心となった時代ですが、武士も貴族と同じように優雅な生活を送っていたのか気になるところです。

鎌倉時代の特色として、質素で力強くたくましいというのがありますが、武士の生活や暮らしもそのものでした。

普段は自分たちが領主として管理していた農村にすみ、戦の時のための武芸に励みながら時々は畑を耕しながら暮らしていました。

武士といえど元々は農民の出である武士が多かったため、貴族の生活や暮らしよりも農民の生活の方が武士たちには近かったのです。

幕府からお呼びがかかれば駆けつけますが武士たちの生活や暮らしの中心は農村であり、その農村に住む農民たちと地頭である自分たちの関係や絆は深いものだったとされています。

同じ日本人といっても、貴族と武士で生活や暮らしは非常に異なっていたのですね。

庶民の生活や暮らしは苦しかった

では、同じ日本人である鎌倉時代の庶民の生活や暮らしは、どのようなものだったのでしょうか。

庶民のほとんどは荘園に住む農民であり、税として米はもちろん、小豆や麦、大豆を始め、産物としても漆やカキ、炭や薪、おりものなどを収めており、自分で作った作物はほとんど口にできなかったとされています。

天変地異などでうまく作物が取れなくなると口減らしのために子供を泣く泣く殺したり川に流す親はざらだったそうです。

今の日本でも虐待の数は増えていますが、鎌倉時代はそんなことも言っていられないくらい過酷な時代だったと言えます。

農民の生活は非常に苦しく、それほど広くない土間で数人が地べたの上で寝ているのも普通でしたし、米を口にすることはまず有り得ないことで麦や雑穀を食べていました。

同じ日本人でもこれだけ違う?

庶民の生活や暮らしに対して、貴族はどうだったのでしょうか。

鎌倉時代以前の平安時代、貴族はそれこそ優雅な生活をしていました。

何かがあれば宴が開かれ、ご馳走はもちろんお菓子なども豊富にあったとされていますが、鎌倉時代もそれほど変わらない暮らしをしていたようです。

庶民の生活も平安時代と変わらず苦しい生活を強いられていましたが、貨幣経済となったことから、それで金貸しを始めて裕福な生活や暮らしをしていた庶民もいたようです。

貴族や僧侶、武士たちはふつうに米を主食にしていたのに対し、庶民たちが食べるものは米ではなく麦や雑穀がほとんどで、米を生産しているはずが少しも口にできないという矛盾が生まれていました。

現代の日本では貴族や武士のように支配する対象はいないですが、搾取する側と搾取される側と分けられてしまうのはいつの時代になっても変わらないことなのかもしれません。

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