鎌倉時代は初めて武家政権となった重要な時代でもあります。
日本史において鎌倉時代はどのような流れで進んでいるのでしょうか。
鎌倉時代以前の時代、その次の時代は?
日本史における鎌倉時代の流れについて考える前に、鎌倉時代のその前の時代とその後の時代はどのような時代だったのかを考えてみましょう。
日本史では、鎌倉時代以前の時代は平安時代とされています。
平安時代は約400年も続いた時代であり、日本史の中でも世の中が比較的安定した時代でもありました。
その後鎌倉時代に入ると、武士が中心となる武家政権となり日本史において初めて「幕府」が誕生する時代でもあります。
鎌倉時代が終わると、今度は室町時代に入り戦国の世の中へと発展していくようになるのです。
鎌倉時代は日本史でどんな時代?
鎌倉時代は日本史においてどんな時代だったのでしょうか。
鎌倉時代はそれまで貴族が中心の政治を行っていたのに対し、初めて武士が中心となり政治を行うことになった時代でもあります。
もともと、武士は自分たちの開墾した土地を守る武装農民や自衛団が武士へと発展していったため、農民にも近いことから徐々に庶民の生活も変化していくようになります。
特に、仏教が貴族の間だけでなく庶民にも浸透しやすくなったのもこの鎌倉時代とされています。
様々な宗派が誕生し、文化においても武士らしい質素でたくましい文化が生まれ後世に色濃く影響を与えるようになっていくのです。
武士の法律である御成敗式目なども制定され、武士が台頭し徐々に力をつけてその後さらに拡大化する前の準備段階でもある時代だったと言えるでしょう。
鎌倉時代はどのような流れによって始まって終わるの?
では、鎌倉時代は日本史においてどのような流れによって始まり終わっていくのかについて考えてみましょう。
まず、鎌倉幕府の成立後守護・地頭が全国に設置され源頼朝が征夷大将軍に任命され、事実上幕府のトップとなり、将軍と武士たちによる「御恩と奉公」という封建制度始まります。
しかし、源家が3代で滅亡すると倒幕を目的として承久の乱が起こりますがこれを収めて、今度はその血縁である北条氏が政治を握り執権政治が始まります。
北条時宗は執権政治を行っていた頃、元の襲来による元寇がありこれも御家人たちの抵抗によりなんとか追い出すことが出来ますが、幕府の対応が不十分だったため武士たちの不満が高まるようになります。
幕府は永仁の徳政令を発布するなど対応したものの、結局あまり効果が上がらず倒幕の蜂起へとつながり、再び朝廷の力を取り戻そうとする後醍醐天皇の倒幕の呼びかけに足利尊氏や新田義貞が協力し、鎌倉幕府への滅亡へとつながるのです。