日本の歴史はその時代によって何百年も続く時代もあるとされています。
鎌倉時代は何年続いたのでしょうか。
目次
鎌倉時代は何年続いたの?
鎌倉時代は日本史において何年続いたのか気になるところですが、比較的長く続いた時代とされています。
もちろん、平安時代や江戸時代に比べたら短いかもしれませんが、それでもかなり長い期間続いたことが考えられます。
ただ、鎌倉時代は最近の新説では成立年によって数年始まった時代が前後するとされていますので、その場合には数年変わることもあるかもしれません。
今まで通り、1192年で考えるとするなら1192年に源頼朝が征夷大将軍に任命された年に鎌倉時代が始まり、1333年に足利尊氏が六波羅探題を攻略して新田義貞が鎌倉を政略したのと同時に鎌倉時代の滅亡となります。
それを考えると、鎌倉時代が何年続いたかは141年間となります。
ちなみに、1185年が鎌倉時代の始まりと考えると、何年間続いたというのは148年間になります。
鎌倉時代の特徴について
では、141年間あるいは148年間続いた鎌倉時代の特徴とはどんなことが考えられるのでしょうか。
鎌倉時代は、それ以前の時代より初めて武士が政権を握り武士による政治を行った時代であるのが大きな特徴と言えます。
文化においても武士の影響を色濃く受け、質素でありながらたくましい力強さが文化にも影響し、鎌倉文化へと発展しました。
また、貴族の間でしか広まっていなかった仏教において様々な宗派が生まれたことにより、念仏を唱えるだけで極楽浄土に行ける浄土真宗や浄土宗は読み書きができない庶民にも分かりやすく深く浸透していったとされています。
今は「1192」ではなく「1185」?
鎌倉幕府成立というと、小学校の授業で「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」と学んだ人が多いと思われますが、実は最近では1185年を鎌倉幕府が始まった年としているのをご存知でしょうか。
実は現在では、鎌倉幕府が成立したのは1192年ではなく1185年で成立したと教えることもあるとされています。
なぜ、今まで通り1192年が鎌倉幕府の成立にはならないのかというとは、歴史の解釈が関係しているようです。
鎌倉幕府を成立した源頼朝が、征夷大将軍に任命された年が1192年なのですが、1185年はその源頼朝が朝廷に対し守護・地頭の設置を認めさせた年であるとされています。
守護は、鎌倉時代以前の時代に律令制のもとに設置していた国司に代わる仕事であり、守護の設置を認めさせたというのは、事実上源頼朝を中心とする武家政権が確立したという意味ではないかと考えられるからです。
そのため、最近では1192年ではなく1185年が鎌倉幕府の成立とする考え方もあるようですが、何をもって鎌倉時代の始まりと考えるかによって年代が代わるというのは非常にややこしいですね。