鎌倉時代の武士の家ってどんな感じ?

鎌倉時代の武士たちはどんな家に住んでいたのでしょうか。

貴族と同じのうに広くてきらびやかな家に住んでいたのか、考えてみましょう。

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鎌倉時代、武士はどんな家に住んでいたの?

鎌倉時代以前の時代、貴族たちは優雅な生活を送ることを重視しており家に関しても非常に贅沢な作りで広かったとされています。

庭も広ければ池もあるのはもちろん、家自体も非常に広かったようです。

鎌倉時代は、武士が政治の中心となる武家政権となり、武士たちが台頭してくる時代となるのですが同じように武士たちも広くて豪華な家に住んだのでしょうか。

政権を握るということは、それだけ自分たちの好きなようにできるのですから、さぞ贅沢な家に住んでいたのではと思われる人も多いことでしょう。

しかし、実際は全く違い意外にも質素だったとされているのですが、武士たちはどのような家に住んでいたのでしょうか。

見た目より実用性を重視した武士の家

自分たちが政権を握る武家政権となったのに、武士たちは貴族たちのように贅沢な家に住むことを良しとしませんでした。

それよりも、戦や敵に襲われた場合のことを想定して作られた家が多かったとされています。

武士の家は普通の農民の家とは異なり、「武家造り」となっており、鎌倉時代を代表する建築の特徴でもありました。

農村の全体を見渡せるような高台か、あるいは交通の便が良い平地に作り広い屋敷の周りには敵が攻めてきても大丈夫なように高い塀や堀で囲んでいたとされています。

堀には狭い橋があり、そこを渡りきるとやっと門にたどり着き、夜になると庭や門の前には夜通し家来が警備にあたっていたようです。

戦の時や、普段武芸に励む場合には馬は必要だったため馬が何頭か飼われており、弓矢や槍を保管する倉庫もあったとされています。

部屋を板張りの廊下で取り囲んだ主殿では、家の主人が人と会う時や、何か儀式を行う際に使用しました。

実は結構寒かった?

武士の家は戦いに備えた作りになっており、もともとは農民であったことから自給自足しやすい作りになっていたとされています。

屋敷の周りには田畑があり、屋敷に住む家来たちが農作物を作っていました。

一応、その屋敷の当主である主人と家来がいたために部屋の格差もあったのではないかと思われますが、実は主人の部屋も質素であり家来たちとあまり変わらなかったとされています。

屋根は板でできているか茅葺で、床に関してもほぼ板敷であり畳みの部分はごくわずかしかなかったようです。

また、隙間風が吹き込み冬は非常に寒かったようで、それは家来だけでなく主人の部屋も同じようだったとされています。

とにかく、武士の家は戦いや襲撃に備えた家だったために、実際に住んでいた人が心地よかったかどうかは定かではないと言えるでしょう。

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